兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

280日後に会いたかったあなたへ12

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※※死産に関する投稿です。

ご理解のある方のみご覧ください※※

 

 

⇩⇩280日後に会いたかったあなたへ11はこちらからどうぞ⭐︎⇩⇩

 

 

 

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11以前の死産関連の投稿は右上のサイドバーにある

死産カテゴリーからご覧ください^^

 

よろしければ

トップページに掲載している

 

「死産後の生活〜一周忌ではなく誕生日と呼びたい理由」

 

も是非ご覧ください。

 

 

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今回のテーマも前回に引き続き

「最後の胎動」です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それでは続きをどうぞ⇩

 

⇩⇩

 

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夫婦の涙

 

 

 

「赤ちゃんがしんどくなってきている」

 

そう言われ何度も奮いたてた心が

ポッキリと折れるような感じがしました。

 

このまま、お腹の中でこの子が亡くなったら

親として何もしてやれずに終わってしまう。

 

無力。

なんて無力なんだろう。

 

 

とも君に病気がわかったその夜から

夫婦でたくさんの涙を流して来たけど

終わりってないんだな。

涙ってこんな際限なく出るんだな

 

 

そう思うほど、毎日のように泣いて過ごす日が続きました。

 

泣いても事態は変わらないのに。

そう思われる方もいるでしょうが

泣いても変わらない事態の時には

泣くしかできないんです。

 

 

 

 

ひとりぼっち

 

 

 

やっと大学病院受診の日を迎えました。

 

京都まで電車とバスを乗り継ぎ

少し息切れしながら

京都府立病院に到着しました。

 

安静生活が続いていて体力が落ちていたことと

羊水過多によりお腹が張ってはって苦しかったからです。

 

ヤサさんは大阪の胎児クリニックの時に重ねて休んだので

これ以上の休みを取ることができず

今日も一人で病院に来ていました。

 

 

もちろん仕方がないことなんですが、

 

・赤ちゃんの病気がわかった胎児スクリーニング

・「しんどくなっている」と言われた救急受診

・そして、今日。

 

一人で受診するには重すぎる内容で。

乗り切るにはもう心細くて

それが続いていたのでとても辛かったです。

 

 

私、最近一人ぼっちだなあ。

ヤサさんは悪くない、

できることは全部やってくれてる。

がんばれ、がんばれ。

 

ふとお腹を見る。

 

「ああ、そっか。一人じゃないね。

 二人だね、とも君」

 

 

もう胎動はわからない。

 

お腹が張ってはって苦しい。

でも、4日後に聴いた

「ドクンドクン」という

力強い心拍を信じるしかない。

 

「今日、元気な姿を見せてね」

 

周りから見たら気持ち悪い人だったかもしれません。

 

お腹の中のとも君に何度も何度も話しかけながら

やっとの思いで病院に到着したのでした。

 

 

 

 

 

 

支えてくれる人々

 

 

さすが大学病院。

予約をしていても待ち時間はかなりあるため

しばらく待つ。

 

すると一通のメールが私に届きました。

 

「今日が、初受診ですね」

 

誰からだろう…?と開いてみると

大阪の胎児クリニックの看護師さんからでした。

 

「当院の受診から、沢山の苦しみや困難を乗り越えて今日を迎えられましたね。

 院長はあいにくモスクワの学会ですがまつのさんの受診を気にかけていて

 いつでも国際電話できる段取りにしているのでいつでも連絡ください。」

 

 

LINEが1件入っていることにも気づく。

 

「本当に今日大丈夫か?もう無理ってなる前に駆けつけるからいつでも連絡して」

 

全てを話していた姉からの連絡だった。

夜勤明けで疲れてるだろうに…有り難かったです。

 

 

大丈夫、大丈夫。

みんなが支えてくれている。

 

あたたかな文面に気持ちが少しやわやぎました。

 

 

 

 

 

 

いよいよ受診

 

 

 

1時間半ほど待ち、いよいよ名前が呼ばれました。

綺麗な女医さんで、物腰の柔らかな笑顔が素敵な先生でした。

 

 

「〇〇先生(大阪の院長)からお話は伺っています。

 よく来てくださいましたね。」

 

挨拶をして、様子を聞かれたので

私は、4日前に胎動が著しく少なくなり

最寄りの救急外来に駆け込んだことを話しました。

 

 

「そうですか…確かに羊水過多では 

 胎動感じにくくなるけど…不安でしたね

 ウチにきてもらったらよかったね」

 

 

モヤモヤは晴れない。やっぱり

こっちにきたらよかったんや…。

 

忙しいだろうし、すぐに診察かな?と思っていると

 

「頑張って作っていただいた

 バースプランお預かりしてもいいですか?」

 

と笑顔で聞いてくれる先生。

 

 

まだお腹の中にいるのに

赤ちゃんの人生を選択するかのようなバースプランは

辛い選択の連続だった。

 

なんで…

なんで生まれてもない子の延命について考えてるんだろう。

坊ちゃんにストレスまでかけて、母親失格だ…

 

色々な思いを抱えながら作ったバースプランを

紙切れ一枚ではなく価値のあるものとして

扱ってくださったことが嬉しかったです。

 

大阪のクリニックで夫婦で泣き、

院長先生からバースプランを

勧めていただいたことを頭の中で思い出しました。

 

 

ありがたいことに提出したバースプランは

全て行えると言ってもらい一安心。

 

 

 

 

 

 

 

 

いろんな人に支えてもらいながら

ここにきてよかった。

ねえ、とも君

この病院で一緒に頑張ろうね。

 

 

 

そう思いながらエコーに臨みました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

280日後に会いかったあなたへ13へ続きます。

いつもご覧いただきありがとうございます^^