兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

280日後に会いたかったあなたへ14

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※※死産に関する内容です

ご理解のある方のみご覧ください※※

 

 

 

280日後に会いたかったあなたへ13はこちらからご覧ください( ◠‿◠ )

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よろしければ一周忌の節目に描いた

「死産後の生活〜一周忌ではなく誕生日と言いたい理由〜」

もご覧いただけると嬉しいです。

 

 

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それでは続きます。

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二度と動かない我が子

 

 

胎児スクリーニングで

お腹の中の赤ちゃんの心臓をはじめとした

主要臓器に沢山の異常があると分かって

たった、10日。

 

 

たった10日しか経っていなかった。

 

 

ここで、産むんだ。

とも君頑張ろうね、と

意気込んで受診した大学病院で

 

もう、すでに我が子の心臓は止まっていた。

 

 

真っ黒なエコー、

何も言わずにひたすら画面を見続ける先生。

さっきまでの笑顔が消えた看護師さん。

 

 

 

 

 

エコーが壊れているだけだ。

 

そう現実逃避する私。

 

夢かもしれない

前の赤ちゃんのキャプチャが

残ってたのかもしれない

ねえ、やっぱりエコーが壊れてるんだって。

 

いろんな否定をしても

目の前のエコーは変わらない。

 

 

 

そこには二度と動かない、我が子の姿。

 

 

 

 

 

 

 

先生が口を開く、「浮腫が7mm」

 

 

 

 

私の泣き声だけが響く診察室。

先生が重い口を開いた。

 

「まつのさん、ここを見てください」

 

 

先生が

真っ黒のエコーを指差す。

 

 

「首の後ろがね、むくんできていて

 計測してみると、7mmです。

 今の赤ちゃんにとっては

 7mmって結構で。

 おそらくですが、3、4日前くらいには、もう…」

 

 

私は目を見開いた。

自分の中で心当たりがあった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後の胎動

 

 

 

「4日前は…救急で心拍を確認した日で…」

 

その日の夜。

ヤサさんに赤ちゃんが

かなりしんどくなっている状態を伝えた後

 

横になりながらとも君に話しかけた。

 

‘後3日頑張って、大学病院に行こうね。

お母さんと一緒に頑張ろうね’

 

 

すると、いつも感じていた場所に

ポコッと感じた胎動。

 

ちゃんと胎動を感じたのは久しぶりで

ホッとしてしまった私はそのまま眠りについた。

 

「とも君が返事してくれたんだなあ」

 

なんておめでたい頭で。

 

 

 

 

ねえ、とも君苦しかったの?

「お母さん、苦しいよ。」って言ってたの?

 

 

 

 

あれが最後の胎動だったんだ。

 

 

 

自分しか、自分しかあの子の胎動に

気付いてあげられなかったのに。

 

次の日、胎動がわかりづらくても

「いつものように過ごしたらいい」

って先生も言ってたしとか

 

あんなに元気な心音が聞けて

昨日も胎動があったし

って何で思ったの?

 

私が守らないといけなかったのに。

 

 

あれが最後だった、

この子からのメッセージだった。

 

 

「最後の胎動」だったのに。

 

 

 

 

 

 

 

 

家族への説明

 

 

 

先生がさらに続ける。

 

流石にまつのさん一人にお話ししても

まつのさんが心配だし、

ご家族にもお話しした方がいいと思うので

誰か呼んでいただけますか?と。

 

ヤサさんに電話をかける。

 

「何かあったらすぐに電話する」

 

と伝えていたのですぐに出てくれた。

 

 

 

 

「まつのちゃんどうした…?」

 

ヤサさんの声を聞くと

泣けてきて泣けてきて

 

「だ、めだった…」

「とも君、心臓が止まってたよ…!!」

 

 

 

 

そのことしか言えず後は

子どものように号泣してしまった。

 

ヤサさんは電話で詳しく聞くことはせず

 

 

「分かった、大丈夫やから。

 いますぐ行くからな。」

 

 

優しいヤサさんの声が聞こえて電話が切れた。

 

 

 

頭の中は真っ白で、

そこから何分泣いたのかわからないが

そばについて居てくれた看護師さんが

目を潤ませて

「思いっきり泣いていいと思います。」

と言ってくれ部屋に一人にしてくれた。

 

 

 

 

 

ヤサさんが到着するまで

病院の外で待つことになった。

 

 

 

自分の身体が自分でないような、

抜け殻ってこういうことなんだな、と思う虚無感だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

280日後に会いたかったあなたへ15に続きます。

いつも中途半端ですみません。( i _ i )