兼業主婦マツノの日毎夜毎

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280日後に会いたかったあなたへ⑥

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 ※※死産の内容を扱った記事です

ご理解のある方のみご覧ください※※

 

 

前回の280日後に会いたかったあなたへ⑤は

このリンクからご覧いただけます

 

www.matsunomatsuno.com

 

280日後に会いたかったあなたへ①〜④

また、一周忌の節目のことを綴った

死産後の生活〜1周忌ではなく誕生日と呼びたい理由〜

このページの最終か、ページ右上に出てくるサイドバーを

クリックしていただき

その中の死産カテゴリーから全編読んでいただけます( ´ ▽ ` )

 

 

 

 

 

 

⇩それでは続きをどうぞ!⇩

 

 

 

 

 

 

 

 

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ついに羊水検査で染色体異常が確定

 

 

 

前日に行った羊水検査の結果をいよいよ聞くときがきた。

 

昨日、90%以上の確率で染色体異常を持っていると話されていたものの

いざ用紙に書かれている18トリソミー(+)の文字を見ると

揺るがないその結果にヘナヘナと体の力が抜けた。

 

ただの文字がズンと両肩にのしかかって

まるで身動きが取れないような

苦しい感覚に襲われた。

 

「生まれてくることも難しい…

  生まれてこられたとしても数十分の命かもしれない」

 

と、まだお腹の中で元気に動く我が子の

まだ生まれてもいない

我が子の余命宣告を受けた。

 

 

 

 

もう、何も聞きたくない。

 

この子は…この子は…何のために

私のお腹に来てくれたんだろう。

 

何でこんな元気なのに生まれてくることも難しいんだろう…

なんで…なんで…

 

涙がボロボロ止まらず、

先生の声もあまり耳にはいらなかった。

 

 

この子は今も奇跡を起こしている

 

 

 

院長先生が涙の止まらない私とヤサさんに向けてそう言った。

 

「どういうこと?」

とぐちゃぐちゃの頭で考える。

 

「あのね、生まれてからがスタートじゃないのよ。こういう重い病気を持っても

 ここまで大きくなるということは毎日毎日奇跡の連続で今日まで生きてきたの。

 だから、今この瞬間も大事にして。 

 生まれて産声を上げてからがその子の一生の始まりじゃないのよ

 この子はこの子の人生を今も一生懸命生きてる。奇跡を起こしてるのよ。」

 

こんなことを言ってくれたと毎日の日記に残している。

 

     

 

 

 

私は図星だった。人生生まれてからがスタートだと思っていた。

 

でも、残された時間が限られているこの子にとっては…

今も一生懸命この子の人生を生きてるんだ。

 

つきものが取れたように先生の言葉が

スッと自分の中に染み込んでいくのがわかった。

 

 

人生が短いからって不幸じゃない密度の濃い人生を

 

 

 

 

先生はさらに話を続けてくれた。

 

 

「よくね、こんな病気を持ってこの子は不幸だ、かわいそうだっていうご両親が多いのね。

でもね、この子は不幸じゃないよ、かわいそうじゃないよ。

それを決めるのは、残り少ないこの子との時間に

パパやママがどう真剣に向き合って

やり残したことのない悔いのない関わりができるか。

そうやって人生は短くても、

その密度が濃ければそれは幸せな人生なんじゃないかな?」

 

 

「泣くなとは言わない、泣いてもいいよ。でもこの子には残された時間は少ないこと、

 かわいそうな子だけにはしないこと。そう思って一緒にやり切りませんか?」

 

と。

 

 

私は、やれることは全部して

この子に会いたい。とにかく願うのは

「この子に会いたい」それだけだった。

 

 

 

前を向く、後悔しないためバースプランを作る

 

 

「この子にできること、全部教えてください。」

 

泣きながら、私はこの言葉を発していた。

どれだけ私が大変でもいい、

この子のためにできることを全部したい。

そう思った。

 

先生は「よしっ」と一息入れて

「バースプランを作りましょう」と言った。

 

 

バースプランとはその名の通り、赤ちゃんの出産時に何がしたいかという

本人の希望を前もって看護師や医師に伝えておくプランのことを意味する。

 

 

 

私は、こういう厳しい状態にある赤ちゃんの親であるからこそ

辛いけどバースプランを書いたほうがいいと思う。

 

未熟な状態で生まれたり、すぐに処置が必要となった時に

戸惑ってしまったり動揺してしまい

自分たちの思うように赤ちゃんと過ごせなくて

後悔される父母が多いのだという。

 

先生にいくつかバースプランの例を教えてもらい

また近いうちに夫婦の案をまとめて、

そのバースプランが実現できる病院を紹介してくれるという。

 

 

一緒に闘ってくれる人がいる。

この子の奇跡を頑張りを教えてくれた人がいる。

 

こんなすごい先生がいるんだ…と胸が熱くなった。

 

 

 

涙は止まらない、けれど前を向く

 

 

 

 

 

怒涛の二日間が終わった。

帰り道ヤサさんと話していると

やっぱり2人ともまだまだ泣けてきてしまって

まだ受け止められない気持ちが残っていることを話した。

 

でも、それでもいいから今できることをしなければ。

私たちは一生後悔する。

 

 「あれもしてあげられたらよかった」

 「あんなこともしてやれなかった」

 

 

 

生きている人間同士でさえそう言った後悔は日常茶飯事で

いつまでも心残りになっていることがあるのに

生まれてきても余命が短いとわかってしまった我が子に

やり残したことがあるとするならば

どれだけ辛いのだろうか。

 

だから、今この瞬間も大切に。

 

「「一緒に頑張ろう」」

 

そう励ましあいながら大阪のクリニックを後にしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

胎児スクリーニング・羊水検査・18トリソミーの確定診断については

ここまでの記事で以上になります。

同じように困り、苦しんでおられる方

何か聞きたいことなどありましたら

Topの右サイドにあるお問い合わせフォームからご連絡くださいm(__)m

 このページに貼れなくてすみません。

 

 

 

280日後にあいたかったあなたへ⑦に続きます。

 

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