※※死産に関する投稿です
ご理解のある方のみご覧ください※※
280日後に会いたかったあなたへ⑦の続きです。
⑦と今回の⑧は
「バースプランともうひとつの大切な命」についての記事になっています。
280日後に会いたかったあなたへ⑦は
こちらからご覧ください。
それ以前の死産関連の記事は
この記事の最後か右上のサイドバーから全部見られます＾＾
それでは続きます⇩⇩
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１歳のワガママってなんだろう
いくら宥めても40分続けて泣き喚く坊ちゃん。
抱っこしようとしても体を反らせて嫌がり
聞く耳持たず、というような感じでした。
私はそんな坊ちゃんに
「もう、坊ちゃんそんなワガママばっかり言わないで!」
と大きな声を出してしまいました。
相変わらずギャン泣きする坊ちゃん。
ハッとしました。
「１歳半が抱っこして欲しいと泣くことがワガママなの？」
「自分のママが泣いてばかり、ろくに寝ることもせず、
笑いかけもしないそんな毎日に
どれだけこの子が傷ついて、ストレスを溜めたんだろう」
お腹の赤ちゃんのことでいっぱいいっぱいになっていた自分に気が付きました。
これは、二人目育児をされている方も
同じように直面されている問題なんでしょうかね。
それぞれ可愛い子供たちを大切にしてあげたい。
でも母親の自分は一人しかいませんもんね。難しいです。
お腹の子の残された時間が限られていると宣告されてから
坊ちゃんの寂しさに気づいていたのに、
気づかないふりをしていました。
母親失格でした。
手を繋ぎ、久しぶりに外へ
ずっと泣き止まない坊ちゃんに
ひとつ声をかけました。
「ねえ、坊ちゃんの好きな公園に行こうか」
するとあんなに泣き喚いていた坊ちゃんがピタリと泣き止み
「やったあ」
とにこやかに笑いました。
ああ、久しぶりに見た。
我が子が笑えていなかったことも
気付いていなかったんや。
反省するしかありませんでした。
私は当時妊娠7ヶ月でしたが
18トリソミーのため赤ちゃんは
羊水をうまく飲み込むことができず
どんどん羊水が溜まっておりお腹の張りが止まりませんでした。
張り止めを飲んでも意味がない、強烈なお腹の張りが
今にも破水しそうな気がして怖く
外に出れば臨月のようなお腹なので
「今なんか月ですか？」と声をかけられるのも辛く
赤ちゃんの診断後はろくに外出していませんでした。
診断後、坊ちゃんは保育園にヤサさんが送迎してくれていましたが
私との時間が本当にありませんでした。
そんな坊ちゃんの手をひいて久しぶりに外に出ました。
暖かい、まだ小さな
もみじまんじゅうのような可愛い手。
こんな小さな、大切な命。
坊ちゃん大好きだよ、いっぱい頑張ってくれてありがとう
無理はできないけど、お母さんと遊ぼうね。
その日の公園は夕日がとっても綺麗で
砂場でキャッキャと声を上げながら楽しむ坊ちゃんが
夕陽に照らされて、とても綺麗だったのを覚えています。
家族4人でしたかったことを今から
私はこの子が生まれたら
家族4人でしたいことが沢山ありました。
国内旅行が趣味だった私とヤサさん。
首が座りハイハイし出した頃には近場に旅行に行こう。
家族4人川の字になって眠ろう。
夜泣きは酷いかなあ？頑張らないと。
お出かけにもたくさん出かけよう!
私たちは共働き夫婦だから保育園で頑張ってもらう時間はあるけど
そのぶん休日は家族四人でいろんな所に行って
美味しいものを食べて、綺麗な景色をいっぱい見よう。
そんな、毎日がどう頑張っても難しい。
でも、クリニックの院長先生が言っていたように
「この子の人生はもう始まっている」なら
今から、かけがえのない時間を過ごそう。
そう思いました。
お腹の中には、ぼっちゃんの笑い声は聞こえるかな？
お母さんの泣き声ばっかりいやだよね。
お父さんの優しい顔をその目で見て欲しいな。
沢山のことをお腹の中の赤ちゃんに話しかけながら
その週の休日は家族3人、いや4人で
坊ちゃんの好きな水族館に行きました。
悲しいけど、幸せな、大切な時間でした。
もう少し、
願わくばもう少しその時間が続いて欲しかった。
こんなにすぐ、その時間に終わりが来るなんて
思ってもいなかったのです。
バースプランについては話の流れでもう少し後に掲載します。
280日後に会いたかったあなたへ⑨に続きます。
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