兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

四十九日と水子供養

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※死産後の生活を描いた内容です。ご理解のある方のみ先にお進みくださいね。※

 

 

 

以前、納骨をしないという選択

という記事を投稿しましたが

その続編です。

 

www.matsunomatsuno.com

 

 

『280日後に会いたかったあなたへ』という

死産の内容を詳しく描いたもの

そして『死産後の生活〜一周忌でなく誕生日と呼びたい理由』に繋がっていくそんな話です。

 

 

www.matsunomatsuno.com

 

 

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それでは先に漫画が続きます。

⇩⇩⇩

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心ない言葉もあった水子供養

 

 

四十九日も近づく7月。

私はこの子の供養をどのような形で

行うのか決めかねていました。

 

前記事の『納骨しないという選択』でも

書いていましたが

私たち夫婦は無宗教で

手元供養をしたいという

思いがあったためでした。

 

じゃあ、もう水子供養はいいんじゃないか。

手元供養するだけでも…と

いう思いもありましたが

色々な考えを知ろうと

お寺に水子供養について聞きました。

 

本当に宗教ごと、

また各々のお寺ごとにも

考え方が十人十色あり

 

中には『きちんと納骨してあげないと、

または水子供養をしてあげないと

いつまでも成仏できません。』

なんて事をメールを

送付してくるお寺もいました。

 

 

 

『それおかしいでしょ!

水子はそもそもこの世での

穢れがないからそのまますぐに

極楽浄土にいくことができるって

謳ってるのに、矛盾していませんか?』

 

って今なら言えるんですけどね…

 

その時はただただ間に受けるしかなくて

毎回凹んでいました。🥺

 

そもそも元からそこのお寺に

お世話になっているわけでもないのに

急に依頼されても…と

渋られる事もありました。

そうだよな…ムシが良すぎるもんな…

と諦めかけていた時

ひとつのお寺から連絡を貰いました。

 

 

 

 

 

どこまでの供養をするのか

 

 

 

位牌や塔婆も準備をして

自宅で手元供養をしたいこと。

お寺に遺骨を持っていくので

水子供養を行ってもらうことは可能か

 

そもそも菩提寺でもない、

急な頼みを聞いてくださるのか?

 

そのお寺の住職さんは

全てを受け入れてくださり

 

『お手元で供養されるにしても、

ここまできっちりやりたいと

仰ることは珍しい。

ご両親の気持ちに心打たれました。

協力させて下さい。』

 

そう、私達に言ってくださいました。

 

 

親の想いを戒名に

 

 

 

そうして、初めてお寺に伺った際

すでにトモの戒名を

考えて下さっていました。

 

『トモ君は親御さんの愛情を

たっぷり受けて、幸せだったと思う。

私はその事を戒名に付けたい。

水子さんはそもそも世に

受けた名前がない事も多いから、

戒名自体を付けられない方も

多いがトモ君には素敵な名前があった。

ぜひその字と『親』という字を

戒名として付けさせてください。』

 

そう提案をしていただいた時は

嬉しくて思わず涙が出ました。

 

 

そして案をいただいた戒名を

四十九日に間に合うように

位牌作成に取り掛かりました。

 

小さな、15cmほどの位牌。

後ろには『まつの とも』と生まれた日付。

 

たとえ位牌でもトモのための

プレゼントを準備する事が

少し嬉しかった。

変な感覚かもしれませんが…。

 

 

 

 

遺骨ネックレス

 

 

他、この子のために

出来ることはないのかな…

そう思い供養の事を沢山調べました。

 

すると、『メモリアルジュエリー』

呼ばれるものをみつけました。

 

指輪やネックレスに

遺骨の一部を取り入れ加工するもので

いつでも故人を傍に感じられる…。

最近は亡きペットの遺骨などでも

作られている方が多いそうです。

 

素敵なものが多くて

随分迷ったのですが

 

お骨拾いの時、辛さが溢れて

骨を拾えなかった私の代わりに

ハケまで使って、ひとつ残らず

骨壺におさめてくれた

ヤサさんの姿を見ていた私は

なんだかそのヤサさんの努力を

無にしてしまう気とトモの一部が

欠けてしまうような気になってしまい…

 

代わりにトモの誕生石

エメラルドをあしらったネックレスを

身につけて水子供養に臨みました。

⇩このネックレスです。

 

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寂しいという想い

 

 

読経の最中、

私は涙が止まりませんでした。

その涙は『寂しい』という

思いから来るものでした。

 

 

本当なら…初七日、お宮参りやお食い初め

ハーフバースデーなんかも祝いたかった。

 

トモの成長に合わせ、

節句をみんなでお祝いしたかった。

 

でも、この子に出来ることは

火葬と、この

水子供養しかない。

こんな悲しいことがあるのか。

 

生まれた時も

『おめでとう』とは言えなかった。

 

我が子に出来ることが無さすぎて

寂しさが溢れました。

 

 

走馬灯のように巡る思い出

 

 

でも、寂しさだけじゃない。

私の中にあるのは確かに

寂しさだけではありませんでした。

走馬灯のように

トモを授かった時から思い出して

寂しいとは違う涙を流しました。

 

トモ、私あなたを授かって

幸せだった。嬉しかった。

愛おしいと思ったよ。

 

お腹にかわいい胎動を感じた事も

4人で過ごせたたった一夜の時間も

一生忘れない幸せな時間だった。

 

その思いを再確認し

小さな位牌、塔婆、そして遺骨を

自宅に連れて帰りました。

 

寂しい思いと、愛おしさの入り混じった

複雑な感情でしたが

私は水子供養をお願いして良かったです。

 

辛い思いは続いていましたが

自分の中でひとつ区切りになる

そんな大切な1日でした。

 

 

 

 

 

 

正解はない『供養の形』

 

 

納骨をしないという

選択をした時もですが

本当に正解はないと思います。

 

納骨をすることも

遺骨ネックレスを作ることも

水子供養をしなくても

その家庭の数だけ正解があるんです。

 

我が子を亡くした当事者である

私たちが我が子を思いそう望むなら

それがひとつの供養の形。

 

 

そう思いながら、ウチでは

毎月月命日を祝います。

私たちが生きているうちは

トモに一生分のおめでとうを言いたい。

生きていたら言えたはずの

なにげないおめでとうも含めて。

 

 

仏壇の小さなトモをみんなで囲み

ケーキを食べます。

 

先月の月命日の時は

ぼっちゃんに

『ちょっと!トモのジュースないよ!』

指摘されました。( ◠‿◠ )笑

しっかりお兄ちゃんなんですね☺️

 

家族みんなで小さな家族のことを

今日も思い続けています。

 

 

 

 

 

 

 

 

次回は『死産後の仕事復帰〜レインボーベビーって?〜』をお送りします^_^

 

ここまでご覧いただき

ありがとうございました!