兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

【最終回】我が家の離婚危機③

 

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重苦しい内容が続いてすみません😭💦

今回で完結ですので

もうしばしお付き合い下さいm(_ _)m

 

 

 

是非前の投稿もご覧ください⇩

 

 

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イラストも長いので重いかもです( i _ i )

すみません💦

⇩⇩⇩

 

 

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行くあてもなく、母ひとり子ひとり

 

 

「3日後に帰ってきます。

それまでゆっくり1人で

過ごしてください。」

 

その私の言葉に

夫は焦った表情で

いくつか、謝罪や引き止めるような事を

言っていたと思いますが

 

荷物もまとめて夜通し決めた心は

揺るぎませんでした。

 

ぼっちゃんは

『でんしゃー♪』

喜んでいる様子でした。

ぼっちゃんが居ないと、

今の私の状態ならなんの躊躇もなく

行動を起こしてしまう。

 

息子には申し訳無いですが

自ら命をたたないための

引き留め役がぼっちゃんでした。

 

 

 

 

頼る人が居ない孤独

 

私は実家の両親と折り合いが悪いため

社会人になり家を出てから

ロクに帰ったことがありません。

もちろんぼっちゃんの時もトモの時も

里帰りはしていません。

 

唯一私の拠り所だった祖母は入院中で、

私を心配してくれていた

姉妹にも生活があるので

頼る訳にはいきませんでした。

 

 

なので、どんな時も

今までは夫と2人で

乗り越えてきました。

私にとって夫は、

夫婦という肩書だけでなく

ぼっちゃんの育児の戦友であり

親友な存在でもあり私の支えです。

 

今まで辛かったことも

楽しかったことも

子育ても家事もすべて

2人で分かち合ってきました。

 

トモのことも2人で

乗り越えられると思ってた。

 

だから、だから、

自分が人生で初めてだと

思うくらい

精神的に落ち込みすぎて

コントロールが効かない怖かった

あの夜だけは話をして欲しかった。

 

 

頼る場所もない私は

他県のビジネスホテルに

しばらく滞在する事にしました。

 

 

 

笑顔に救われる

 

 

幸いこの3日間は気を張っていたからか

母親モードだったからか

ぼっちゃんを連れて最悪な事を

起こしてしまうような事はありませんでした。

2日目に、心配した姉と妹が

合流してくれたのも大きかったです。

 

はじめての事に姉も妹も戸惑い

心配ばかりかけてしまって

申し訳なかったです。

 

 

ぼっちゃんは姉と妹に遊んでもらい

はじけんばかりの笑顔でした。

ぼっちゃんの笑顔をこの1ヶ月

しっかりみてこなかった自分に気づき

申し訳なさと、すこし癒されて

静かな時間を過ごすことができました。

 

 

『でも、その時にしか話せない、

 限界なこともある。

 あの日だけはどんな事があっても

 マツの話を聞いて欲しかった。

 それはごめん寝てたでは済まない』

 

『つらかったね、ヤサさんが

 今1人になってゆっくり考えて

 分かってくれるといいね。』

 

姉妹そう声をかけてもらい

私はシャボン玉に喜ぶぼっちゃんを

ずっとみつめていました。

 

 

 

奇しくも、月命日のその日に

 

 

そして3日目、

トモのはじめての月命日でした。

トモ、ごめんねこんな状態で

この日を迎えてしまって。

 

この3日間夫から何度か

連絡が来ていましたが

 

『3日後に話しましょう。

それまでは心配かける事は

なにも無いので返事は返しません。』

 

と伝えていました。

 

家に帰ると夫はいなくて

聞くと美容室に行っているとの事でした。

 

え?このタイミングで美容室?

 

『この電車で帰る』と連絡しているのに

美容室にいく神経が分からず

はじめて怒りの感情が湧いてきました。

 

あ、わたし怒れてる。ちょっと

普通になってきたかもしれない。

なんて感じていた自分も

かなりヤバイですが(⌒-⌒; )

 

 

 

夫の思い

 

 

美容室から帰ってきて

なぜか髪の毛をバッチリセットしてきた

夫に猛烈に苛つきましたが

話を始める事にしました。

 

 

今まで、言ってこなかった私の想いを。

 

そしてヤサさんがどんなおもいで

この3日間や死産後の毎日を

過ごしてきたのか

教えてほしいと伝えました。

 

夫はもともと口下手で

あまり自分の思いを上手く話せない人。

 

ポツポツとつまりながら

話してくれました。

 

 

『私の様子が明らかにおかしい事はずっと分かっていたけど、どうしてあげたらいいか分からなくて何もできなかった。』

 

『自分まで辛いとか、トモ居なくて寂しいとか弱音を吐くと共倒れになってしまうのが怖くてなにも話せなかったけど俺もつらかったんだよ。』

 

『マツノちゃんは俺にどうしてほしい?

 俺がどう言ったら楽になれる?』

 

分からない。どんな言葉に

救われるかなんてわたしには。

 

ただ、お互いどう思ってるのかは

もっと喋りたいよ。

大丈夫じゃないって時に

ただ話をきいてくれるだけでいいんだよ。

 

ああ、お互い言わなさすぎたんだなぁ。

もっと言葉にしたらよかったね。

 

そういうと

 

『…でも…なんでも言葉にしなくても、

 それぞれが悲しんだり

 トモの事を想うだけで

 供養になるんじゃないのか?

 なんでも共有が必要かな?』

 

という夫。

ん?それぞれで思う?

 

 

 

 

 

夫婦は別人格

 

もちろん、夫婦といえども別人格であり

考え方や思いが違うのは当たり前です。

 

私も

『私の全部を理解して、

同じ風に思ってくれ』

 

なんて言ってるんじゃない。

 

ただ、それぞれがどんな事を

思っているかってことは

共有したほうがいいんじゃないかな?

死産のことに限らず普段の生活でも

そうだよね?

とズレを感じてしまいました。

 

だって、この死産経験の苦しさを

乗り越えてきたのは誰でもなく

ヤサさんと2人でだったのに。

 

どうしてそれぞれで悲しむの?

こんな自分が死にたいと思うほど

辛い思いをあなたに伝えられないなら

夫婦でいる理由はどこにあるの?

 

 

 

 

 

言ってはいけない二文字

 

絶対に口にしてはいけないと

夫婦の中で思っている言葉

それが『離婚』です。

軽々しく離婚を口にするものではない。

 

自らが子どもの立場で離婚を経験し

辛い思いをしたので反面教師?として

絶対に口にしないようにしています。

 

 

喉元まで出かかったその言葉を

出してしまおうか迷いました。

 

嫁が、命を捨ててしまおうとまで

追い詰められてなお

『それぞれで悲しんだらいい』

とこの人はいうなら

 

私はこの先一緒に

歩んでいけるのだろうか。

 

 

 

 

 

 

完全一致じゃないと夫婦は駄目?

 

 

 

 

長い沈黙の後、

『俺はずっと、マツノちゃんと

 一緒に居たいとおもう。

 でもこうやって考え方が

 違うこともある。

 でも理解したいと思う。ごめん。』

 

 

もう、それで充分かと思いました。

 

私たちは誰もがなかなか経験しない

悲しい現実に直面して、死を意識して

今まで向き合うことの

なかった側面をお互いがみた。

 

でも、これからも一緒に

生きていきたいという人が居るなら

これから一生をかけて

歩み寄っていけばいいか。

 

自分の中で、解決はしなかったけど

ヤサさんも完全に

理解してくれたわけではないけど

ここが私たちの落としどころでした。

 

 

夫婦って難しいですよね。

すぐ求めすぎてしまう。

 

我慢すること、我慢せずに伝えること

当たり前のようで当たり前ではないこと。

 

夫婦で、恋人で、

親で、親友で、戦友の夫と

ゆっくりでもいいから隣を、

同じ方向を向いて歩いて行こう。

 

 

 

口下手な夫の日記

 

 

話し合いが終わって

はじめてのトモの月命日、

みんなでケーキを食べました。

夫がみんなの分4つ

買ってきてくれていました。

トモの仏壇にもケーキとミルクを。

 

トモまだおめでとうっていえなくて

ごめんね。いつか心から

あなたの月命日に

おめでとうというから

今はこの日は泣かせてね。

 

死産から1ヶ月、

散々な月命日。

小さな遺骨を胸に抱いて

たくさん泣きました。

 

 

 

夜、2人が寝てから

この三日間の事を日記に書こうと

トモの日記を開くと

見覚えのある、だけどこの日記では

初めて見る文字が並んでいました。

 

 

『トモ、お父さんと2人でごめんな。

お父さんトモがいなくなってから

毎日働いてるけど、つらいです。

トモ、会いたいなあ。お母さんが

辛いのになにも出来なくてごめんな。

今日は一緒に寝よう。明日は

家族4人でケーキを食べような。』

 

 

小さな夫の字。少し震えていました。

本当に口下手です。

日記の方が饒舌じゃんか。

 

 

夫が日記を書いたのは

後にも先にもその日1日ですが(笑)

 

少し立ち止まって、考えて

自分の気持ちを日記に

書いてくれたことを思うと

なんだか嬉しかったです。

 

 

まだまだ死産後の悲しみは続いていますが

この一件を機に

少しずつ前を向けるように

変わっていきました。

 

そして私たち夫婦の関係も。

口下手な夫も以前よりかは

自分の思いを口にして

わたしも話し合う時間を

大切にできるようになった気がします。

 

決して器用な夫婦ではないので

不器用なりに、私たちなりに

やっていこうと思います。

 

 

 

 

 

 

 

長くなってしまい

申し訳ありませんでしたm(__)m

次回は水子供養の話を

していけたらと思っています。

 

ここまでご覧いただきまして

本当にありがとうございました☺️

 

今後もマツノブログを

よろしくお願いします^_^

 

 

 

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