兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

280日後に会いたかったあなたへ⑩

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※※死産に関する内容です

ご理解のある方のみ続きをご覧ください※※

 

 

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ご覧いただけます。

 

 

今の内容からこの先は

しばらく重い内容がつづきますが

(今更ですかね)

 

今現在は、

ついこの間一周忌を迎えた節目に

良い時間を過ごせたことを記事にした

『死産後の生活〜一周忌ではなく

誕生日と呼びたい理由』のような様子で

前向きに過ごしていますので

是非読んでいただけると嬉しいです。^^

 

 

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それでは続きをどうぞ⇩⇩

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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静寂の中聞こえてきたのは…

 

 

ある日、突然胎動が著しく少なく

異変を感じた私は

妊婦検診に元々通っていた

病院の救急外来に電話をして

かけこみました。

 

現れたのは元々の主治医ではなく

医師になりたての若い先生。

 

『もう、誰でもいいから

 この子の無事を教えてほしい』

 

その一心で診察台に登りました。

 

 

NSTという胎児心拍と

母体の張りを数値で表す測定器をつけます。

 

 

『あらあらおかあさん

 お腹すごい張っちゃるね〜

 赤ちゃん苦しいから落ち着いて〜』

 

看護師さんに諭されるが

歯がカチカチとなるくらい

不安が強くておちつけません。

 

 

 

 

一瞬の沈黙の後…

 

 

 

 

 

『ドッドッドッドッド…』

 

と元気な心拍が聞こえてきた。

 

 

ああ、

赤ちゃん

 

生きてた…

 

全身の力が抜けて

『よかった…よかった…』

と何度も呟きました。

 

 

 

 

 

 

余計な心配?難しい親心

 

 

 

 

 

NSTだけでは、心臓に大きな疾患のある

お腹の中の赤ちゃんの

心臓の様子が分からないので

 

『エコーはされないんですか?』

 

と心配で医師に尋ねました。

 

すると医師は

『ちょっと上の先生にきいてみます』

と席を外されました。

 

 

その間、NSTの片付けを

していた看護師さんが

にこやかな笑顔で

私に向かってこう言いました。

 

『看護師さんだもんね?

 余計な知識があると心配になるよね〜』

 

元々妊婦検診を受けていた病院なので

私の職業は知られていました。

 

 

でも、

でも、でも。

 

看護師だから?

 

そんなんじゃない。

 

自分の子どもが

お腹にいながら長くは生きられないと

余命宣告されている親が

 

それでも、生まれてきて欲しいと

願っている親が

 

赤ちゃんの胎動が著しく少なくなったら

誰だって心配になると思う。

 

それは、看護師だからではなく

余計な知識からくるものでもなく

当たり前の感情だと思う。

 

 

看護師さんは私をリラックスさせようと

かけてくれた言葉かもしれませんが

 

『看護師だから余計な知識が

 あってしなくていい心配しちゃうよね』

 

の範疇で笑える話ではないだろう。

 

とモヤモヤしてしまいました。

 

 

 

 

 

 

部長登場。伝えられた言葉は…

 

 

 

そうこうしているとさっきの医師が

産婦人科で1番偉い人を連れて帰ってきました。

 

一気に緊張が走りました。。

 

『ごめんね、もう一度しっかり

 聞きたいからNSTつけてくれる?』

 

そう言われてお腹に装置をつけ直す。

 

 

『ドッドッドッドッド…』

 

絶え間なく聞こえる心拍と

まだ感じづらい胎動。

 

『マツノさん…』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『赤ちゃん、しんどくなってきてます。』

 

 

 

 

 

先生から発せられた

その言葉が耳に入った時

 

ゾワゾワゾワゾワ!!

と全身の毛が総毛立ち

冷や汗がみるみる間に吹き出るのがわかりました。

 

『しんどくなってきてる?』

 

ドッドッドッドッド…と

元気な心音が響く診察室で

言葉の意味が理解できず混乱。

 

『元気だよ?ほら。』

『ドッドッドッドッドって

 今も聞こえてるし…』

 

沢山の言いたい言葉が

うまく出てこず

代わりに涙がこぼれ落ちた。

 

 

ーまって、まだ…

          まだいかないで…ー

 

 

しんどくなっているとは

そういう意味でしょう。

この子の命の終わりが近づいているということ。

 

つい先日バースプランを書き終えて

4日後、大学病院の受診が決まっていました。

 

ぼっちゃんに向き合って

家族4人の時間をお腹の中にいても

一生懸命生きている、

今も奇跡を起こしている

『とも』と一緒に過ごそう。

 

 

 

そう決めたのに。

 

 

 

いくらバースプランをかいても

いざ医師にそんな言葉を言われると

混乱し、取り乱し

 

『私は…どうしたらいいですか?』

 

と泣いて縋るしかなかったのでした。

 

 

 

 

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280日後に会いたかった

あなたへ11に続きます。

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