兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

280日後に会いたかったあなたへ11

 

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※この投稿は死産に死産に関する内容です。

ご理解のある方のみ続きをご覧ください※

 

 

 

 

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その他の死産に関する記事は

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それでは続きます。

 

 

 

 

 

 

⇩⇩

 

 

 

 

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赤ちゃんがしんどくなってきてる

 

 

初めてお腹の中の赤ちゃん「とも」の心臓の異常を

指摘された時も同じだったのですが

ショックが大きすぎると

人間って聞こえていても

理解できないというか、

他の言語を聞いているような

 

…受け入れられないものなんですね。

気持ち悪い、嫌な感覚です。

 

 

しんどくなってきているってどういうことだ…?

 

と一度とぼけるというか

わからないフリをしました。

 

ゾワゾワと悪寒が止まらず

涙がぼたぼたとこぼれ落ちました。

 

どうしたらいい?

どうしたらいいんだろう…

 

先生の答えは意外なものでした。

 

 

 

 

 

 

「普通」に過ごすって?

 

 

 

 

 

「何も出来ないしね、普通に過ごしたらいいよ」

「4日後大学病院に転院でしょ? 

 じゃあそれまでは今まで通り過ごしてくれたらいいから」

 

 

 

とにこやかな笑顔で言われました。

 

 

え?

赤ちゃんしんどくなってきてるんだよね?

 

 

普通、この時期に赤ちゃんの心拍が遅くなってるなら

即入院の、場合によっては緊急帝王切開じゃないの?

 

 

「普通に過ごすって…赤ちゃん出してあげなくていいんですか?」

 

思わず声に出してしまった。

 

 

「う〜ん…今はまだ出してあげられないかなあ。」

 

 

 

いや、でもこのままお腹にいてもしんどいんよね?

その時26週。緊急帝王切開を行われた例もある。

この病院で無理なら、他の病院で…。

 

 

「出してあげても、赤ちゃん…しんどいね…」

 

 

 

 

 

 

それを聞いた時

もう、何も言えなくなってしまった。

 

 

私は、何を選んでもこの子を苦しめるのか。

このままお腹にいてもしんどい。

今無理やりお腹から出してもしんどい。

 

 

 

じゃあ、何ができるの?

 

「どう…普通に過ごすのよ…」

 

振り絞るように出た声は誰の耳にも届かない

小さな小さな呟きにしかならず

泣きながら家に帰りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

親としてできること

 

 

 

突然ですが

あなたが子どもに

してやりたいことはなんですか?

 

 

今、子どもがおられない方も少なからず

自分の子供が生まれたらこうしてやりたい

という思いってあるんじゃないでしょうか?

 

 

それって何気ない、

当たり前なことも含まれると私は思っています。

 

少しでも病気のない方がいい、

健康に育ててあげたい。

ヤサさんは水泳のインハイ選手だったから

水泳を一緒にやりたいって言ってたな。

笑顔が溢れる家庭で育ててあげたいな。

 

そんな希望が打ち砕かれた今

 

無事に生まれてくることも難しいと言われた我が子でも

少しでも苦しい思いをさせたくない。

でもできるなら生まれてきて欲しい。

 

私やヤサさん、坊ちゃんに一度でいいから

抱っこされて欲しい。

 

あたたかいなあ、この人が僕のお母さんかあ…って

幸せを感じて欲しい。

 

 

でも。

 

何をしてもしんどいなら、

私たちは親として何をしてやれるの?

 

もしこのまま、命の終わりを迎えることになれば

私たちは親として何もこの子にしてやれない…。

 

悲しくて、受け入れられなくて

ヤサさんの前でひたすら泣きました。

ヤサさんは

「ちょっとでも楽にしてあげような」

 

と私に横になるように言ってくれました。

 

横になっていると坊ちゃんが寄ってきて

 

「とーも、ちゃーちゃん、よちよち」

 

とお腹を撫でてくれました。

 

 

 

 

 

 

 

 

ねえ、とも君。

 

こんなに優しい家族なんだよ。

お父さんもお兄ちゃんもとも君を待ってるよ。

 

4日後の大学病院の受診までお母さんと一緒に頑張ろう。

お願いだからまだ、まだいなくならないで。

 

 

横になりながら何度もお腹に話しかけました。

 

ポコっと弱々しく右脇腹あたりを蹴ってくれた気がして

胎動を感じた…!と少し安心して

その日は疲れて眠りました。

 

 

そこからの3日間は

普通に過ごせるわけもなく

なるべく横になり子宮に血流がいくように

お腹が張らないように気をつけながら過ごしました。

 

 

長い3日間を過ごし、

いよいよ大学病院の受診を迎えました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

280日後に会いたかったあなたへ12に続きます。

いつもご覧いただきありがとうございます( ◠‿◠ )

 

 

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