兼業主婦マツノの日毎夜毎

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280日後に会いたかったあなたへ16

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※※死産に関する投稿です

ご理解のある方のみご覧下さい※※

 

 

 

 

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それでは続きます。

(サイズがバラバラですみません💦)

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完成した『死産のバースプラン』

 

 

 

京都から帰ってきた私は

その足で机に向かい

以前、バースプランを書く際に

どうしても書けなかった

『亡くなった時』のバースプランを

書きました。

 

これをきいて、冷静だな。

意外と悲しんで無いんじゃん。

 

と思われる方もおられるかと

思うのですが

全くその逆でした。

 

頭の中は混乱してぐちゃぐちゃ。

なにか、意味のあることをしていないと

頭がおかしくなりそうでした。

 

 

そうして書き上げた

バースプランがこれです。

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色んな思いがありましたが

生まれてきた時

産声をあげようが

あげなかろうが

その子に対して何をして欲しいか

自分が何をしたいかを考えて書きました。

 

あと、生まれた後の役所の手続き

葬儀はしないが棺桶の手配のために

葬儀屋さんの目星をつけること

火葬場の手配

 

これらの事も産んでからでは遅いので

少しでも産んでから

家族で過ごせる時間を増やすために

泣きながら調べました。

 

でも、頭の中では

 

『なんでまだお腹にいるのに

 火葬の事や棺桶の事を

 考えてるんだろう。』

 

『もう、全部ほったらかして

 この子のことを思って

 思いっきり泣きたい。

 明日もまだ産みたく無い!

 ずっとお腹にいて欲しい!』

 

そんな今にも叫び出したいくらいの思いと

親としてできる事を最後まで

ちゃんとしたいという思いが交錯して

色んな考えを行ったり来たり。

 

もしかしたらまだ生きているんじゃないか

今までの事はすべて嘘なんじゃないか?

 

なんて現実逃避も何度もしましたが

 

ピクリとも動かないパンパンのお腹が

辛い現実に私を引き戻しました。

 

 

 

悲しみが詰まったあの病院へ

 

 

朝を迎えました。

ヤサさんは事情を話し

会社から1週間のお休みをもらい

坊ちゃんはいつも通り

保育園にいってもらいました。

 

生まれる時は坊ちゃんにも

側にいてほしい、と

ヤサさんにお願いしました。

 

元々検診を受けていた病院。

 

たった11日前、順調だと言われていた

我が子の異常が分かった場所。

たった11日前の出来事なんだ。

 

私はこの11日間で、人生に絶望して

でも前を向きたくて大阪に行って 

背中を押してもらい

京都で産むと決めたら

心臓が止まっていた。

 

そして今、11日前に人生が変わった

この場所でまた、ひとつの命の終わりを

迎えようとしている。

 

あまりに早すぎる別れが、

つらくて、悲しくて

頭がちゃんと回らず 

ぼうっとしていたけれど

家族4人で過ごせる

この後の大切な時間のことだけを考えて

"この子を生みきる。"

 

そう心に誓った。

 

 

 

痛みの先にある悲しみ

 

 

 

見覚えのある先生が出迎えてくれる。

7カ月間、検診でお世話になった先生。

 

ねえ、先生本当にこんな時になるまで

病気分からなかったのかな?

『順調ですよ』って笑ってたやん。

 

色々聞きたい事はあるけど

もう、ここで産むんだからと

言葉を飲み込んだ。

 

先生は『バースプランにあるようにウチでできる事は全てします。まずは子宮口を広げる処置、その後必要であれば促進剤を使用して2.3日かけて出産していきます』と。

 

私は坊ちゃんの時

同じように子宮口を広げる処置から

経験しているのでどんな事をするのか

どんな痛みが伴うのか知っていました。

 

でも、それは痛みに耐えた後に

可愛い我が子に会えるから

頑張れる。

 

 

私は

この痛みに耐えた後

さらに悲しみに耐えなければいけない。

 

何を糧に頑張ればいいんだろう。

 

21本ものラミナリアで子宮口を広げたので

微弱陣痛が続きました。

 

 

 

 

 

産科入院さえも出来ない

 

 

 

 

そうして子宮口を

広げる処置が終わった後

病室に案内されました。

 

産科病棟から1番離れた個室。

遠くから聞こえる赤ちゃんの泣き声。

 

気を遣い、この病室に

していただいたんだろうな

という気持ちと

 

 

私の赤ちゃんは本当に

産声をあげないんだな

 

壁を隔てた産科病棟には

私は行けないんだという

 

現実を突きつけられました。

 

 

訪室した看護師さんに

バースプランを渡しました。

 

『うわぁ〜すごいですね!

 お母さん強いですね!』

 

と笑顔で言われた時

私はちゃんと笑えていたのでしょうか?

 

強くなんて、ない。

今も叫び出したいくらい頭は混乱して

瞬きすると涙が溢れる。

 

でも…親として

この子にできる事をしてあげたい。

 

 

微弱陣痛が続く中

遠くから赤ちゃんの

泣き声が聞こえる部屋で

ひとりで、静かに泣きました。

 

 

『綺麗に産んであげたい』

『でも』

『わたしは、ずっとお腹にいてほしい』

 

 

産んだ後に必ずある

"別れ"が頭をよぎり

ダメな事ですが

『ずっとお腹にいてほしい』

そう思ってしまう自分が居ました。

 

 

あっと言う間にお別れがくるなんて

その時の自分は知る由もありませんでした。

 

 

 

 

 

280日後に会いたかった

あなたへ17に続きます^ - ^

 

 

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