兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

【感動】祖母の味が食べたくて【家庭の味】

こんばんは、マツノです。

昨日のぬ〜べ〜の記事が

久しぶりに新着ブログのおすすめに

載って喜んでいたんですが

 

 

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アクセス数がぜんぜん伸びず

凹みまくっています。😭

魅力的なタイトル・内容では

ないということです(´༎ຶོρ༎ຶོ`)

確かに、只々ぬ〜べ〜が好き!

ってだけのブログ…

まさか載ると思わず…精進します…😭

でも、好きな事を書き続けていきたいと

おもっています。

 

 

今日は亡き祖母に

まつわる話を。

今日私たちの身に起きた

心がホッとあたたまる話です。

 

 

 

 

 

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あっという間に1ヶ月

 

 

ブログでも報告していたのですが

母のように慕っている祖母が

先月6月30日に亡くなりました。

 

はやいものでもうすぐ月命日。

来月の17日には四十九日を迎えます。

 

 

私を始め、それぞれの孫の家に

ピース姿の祖母の遺影があるため

それぞれがこの1ヶ月

祖母の事を常に側に感じながら

生活していました。

 

母のように慕っていた祖母。

私たち孫でもまだまだ

祖母の死を受け入れられずにいました。

 

しかし、それ以上に

私たちでは計り知れない

1人の悲しみがありました。

 

それは57年も共に連れ添った

祖父の悲しみです。

 

 

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祖父は独り悲しみの中

 

 

唯一、急変で亡くなる前日に

祖母に会ったおじいちゃんは

ずっとずっと自分を責めていました。

 

祖母関連のブログにも書きましたが

 

『かか(祖母の事)の最後を見たのは

 わしだった。帰らないでって

 泣いてたかかをワシは置いてきた。

 あの泣き顔がいつまでも離れない。

 あれから寝られないんや。

 ワシなんて、生きてる意味もない。』

 

祖母が亡くなった日から

そう言っていた祖父。

 

今日、会いに行った祖父も

涙を目に浮かべてそう言っていました。

亡くなった時と同じ事をずっと。

祖父は自分をずっと責め続けていました。

 

辛いね、今は『大丈夫』なんて言えない。

でももうおじいちゃんは

2年毎日介護頑張ったよね。

おじいちゃんに私たちは会いに来てるよ。

おじいちゃんを必要とする人間が

沢山いるよ。

 

 

 

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祖父の悲しみに寄り添う

 

 

いろんな事を伝えても

祖父の心を癒せないことは

分かっていました。

我が子を亡くした

自分がそうでしたから。

 

子どもを死産した時

周りのどんな声も耳に入らず

ヤサさんの声さえ入らず

孤独の世界に居ました。

 

おじいちゃんはきっと、

おばあちゃんと2人きりの世界にいる。

 

おじいちゃん、

時間が掛かってもいいから

私達がおじいちゃんを

必要としている事を忘れないで。

 

 

 

今はおじいちゃんにご飯を届ける事と

一緒におばあちゃんを

思うことしかできない。

歯痒いですが、現実です。

 

 

 

 

 

 

 

やっと出会えた祖母の味

 

 

 

外食に誘って、気分転換をと

思っていたのですが

今日はいいわ…と断られてしまい

シュン…としながら

妹と従兄弟とお祖父ちゃんを

連れてきたかった食堂へ。

 

ファミレスなどを嫌がるお祖父ちゃんに

ホッとしてもらおうと

私が幼い頃からある食堂でした。

 

坊ちゃんは大人サイズの

中華そば。このスープがうっまいんです。

 

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ぼっちゃんペロリと平らげてました。

スープまで飲んで。

 

私は唐揚げ定食。

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あー美味しいなぁ。

おじいちゃんも来れたらなぁ。

 

なんて思いながら

何となしに

きゅうりのぬか漬けを

口に運んだら、衝撃が

身体中を駆け巡りました。

 

 

おばあちゃんの、

ぬか漬けの味だ。

 

涙が出そうなのを必死に抑え

ふと周りを見ると

妹も従兄弟も顔を見合わせていました。

 

『『『これ…このぬか漬け…

 おばあちゃんと同じ味がする…!』』』

 

古漬けに近いちょっと酸味のある味。

生姜で和えたきゅうりのぬか漬け。

 

『これ…嘘やろ?』

『やばい、泣きそう。』

『落ち着こう、びっくりされるよ…』

 

 

祖母が50年以上も漬けつづけたぬか漬け。

2年間の入院で放置された糠床は

死んでしまい、もう同じ味のぬか漬けを

食べることはできないと思っていました。

 

 

まさか、地元の小さな食堂で

おばあちゃんの味とそっくりな

ぬか漬けに出会えるなんて。

 

涙を堪えるのが必死で

坊ちゃんの食べっぷりに気を向けて

3人で涙を紛らわしました。

 

ダメ元でお店の人に

 

『このぬか漬けを

 お持ち帰り出来ないか』

 

と聞いてみました。

 

そんな、上手いことばかりではなく

『これは…お持ち帰りは

 していないです』と返事でした。(^^;

 

 

また、お祖父ちゃんを連れてこよう。

近いうちに、必ず。

どこかお味噌汁も

おばあちゃんの味に近いんだよ。

ぬか漬け、おいしいよ。

 

 

 

お祖父ちゃんの涙

 

 

ケーキを買い、祖父の家に戻ると

すぐにその食堂の話をしました。

 

祖父も名前は知っている食堂だったため

びっくりした様子の祖父は

その後とても嬉しそうに笑った後

 

『そっか…あの味が…』

 

と泣きました。

 

 

思い出だけでは、祖父を

支えられない時もあるでしょう。

いくら私達が励ましても

力になれないこともあるでしょう。

 

だから、いつでも食べられる

あの近所の食堂で

55年以上口にしてきた

おばあちゃんの味に近いものを

味わってほしい。

 

『それは…

    食べてみたいなぁ。』

 

 

今すぐいこうかと誘いたいくらいの

祖父の笑顔でしたが

 

すこしずつ、すこしずつ…と

また食べに行く約束をして

今日は祖父の元を後にしました。

 

 

 

 

 

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祖母の味が食べたくて

 

私の母の味は

祖母の味でした。

 

出汁がジュワッときいただし巻き

トロトロの小芋と鶏肉の煮物

ちょっとすっぱいきゅうりのぬか漬け

 

おばあちゃんのご飯がまた食べたい。

どれだけ味を思い出して再現しても

あの味にはならない。

 

もう、2度と無理なんだ

おばあちゃんの味には2度と会えないんだ

 

そう思っていたこころが救われました。

 

また、あの食堂で。

祖母の味に会いにいこう。

 

 

 

 

 

 

 

 

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