兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

2度と会えないあなたへ。3回目のbirthday

 

f:id:matsunon:20220518202340j:image

 

 

ご無沙汰しております。

今日は大切な息子の誕生日であり

3回目の命日を迎えました。

今、お腹に新しい命が宿っているからこその

想いなどを率直に描きました。

死産に対する内容ですので

ご理解のある方のみ

スクロールしてご覧下さい。

 

 

 

⇩⇩⇩

 

 

⇩⇩

 

 

 

 

 

 

 

 

f:id:matsunon:20220518202340j:image

 

f:id:matsunon:20220518203053j:image

 

f:id:matsunon:20220518203221j:image

 

 

f:id:matsunon:20220518203319j:image

 

 

f:id:matsunon:20220518203339j:image

 

 

f:id:matsunon:20220518203405j:image

 

 

f:id:matsunon:20220518203730j:image

 

 

f:id:matsunon:20220518203432j:image

 

f:id:matsunon:20220518203444j:image

 

 

 

 

 

忘れられないあの日

 

今年も大切な1日がやってきました。

2019年5月22日(水)9:58

雲ひとつない青空が

窓いっぱいに広がっていたあの日。

 

『もう、いきまなくていいからね』

『上手に生まれてきてくれてるから』

 

本来ならもうすぐ我が子に会える

待望のタイミング。

 

でももう、分かってる。

私にその幸せな時間は待っていない。

 

だから『まだ産まれないで』

『まだ一緒にいよう』なんて思った。

 

 

空白。

 

 

静寂。

 

 

 

 

『おめでとうございます。

   かわいい男の子ですよ』

 

 

静かなお産。

 

産声は、無い。

 

 

たった1日だけの4人家族。

小さな棺に入った冷たい我が子。

かけがえのない貴重な1日。

 

 

そして、あっという間に火葬。

 

頭が全然ついていかない中

小さな息子はさらに

小さくなって骨壷に収まった。

 

 

溢れるほど泣いても

涙は枯れず

消えてしまいたくもなり

仕事も辞め、病気も見つかり

 

私の人生はあの日を機に変わった。

 

 

 

 

新しく宿った命

 

 

 

2021年12月

 

『おめでとう!!

 最高のクリスマスプレゼントやね!』

 

 

私は妊孕外来の内診台に上がっていました。

 

トモとのお別れから前を向こうと

妊活をしてもなかなか授かれず

不妊治療で有名なクリニックに転院して

体外受精にまで挑みました。

 

 

久々にみた、小さな胎嚢。

ひとつの命がまた、やっと私のお腹に

宿ってくれた。

 

奇しくも、トモを授かった週数の

数日違うくらいでの妊娠判明でした。

 

 

 

エコー写真をみて思うこと

 

妊娠判明の帰り道。

1人でエコー写真を見ながら

帰路に着きました。

 

夫や姉妹、死産や治療を知ってくれていた

友達などに連絡をいれながら

涙が止まりませんでした。

 

やっと授かって嬉しいという気持ちと

この子はトモではないんだな

トモにはもう二度と会えないんだなぁという

複雑な気持ちからきた涙でした。

 

また、子どもを授かりたいと願った時に

トモと次の子は違うと理解していたんですが

実際にお腹に新しい命が宿った時に

本当の意味でこの子はあの子じゃないと

納得(?)したんだと思います。

 

 

大きくなるお腹と葛藤

 

数日違いの週数で授かる事が出来た

お腹の赤ちゃんは、ありがたいことに

スクスクと順調に育ってくれています。

 

もう、トモの身長と体重も超えて

毎日ボコボコと元気に動いています。

 

本当に嬉しい事なのに

 

『トモだってこの時くらいは元気で

 経過も順調だった…』

『でもある日急に病気が見つかって

 あっという間に亡くなってしまった』

 

と、どうしても比べてしまう自分がいて

赤ちゃんの成長を純粋に

喜んであげられない事も

トモの事をネガティブな感情ばかりで

思ってしまう事も嫌で

沢山の葛藤がありました。

 

そんな時姉に

『そういう色んな気持ちも含めて

 それだけトモの事を思ってるって事

 なんやからいいやん』

と言ってもらい、

 

自分が1年前にまとめたイラストと

想いを思い出しました。

私は、トモを亡くした辛さは

時が経てば、ツラい気持ちは和らいで

前向きになっていけるはずだと

思っていたんですが

 

前向きになれる日もあれば

また感情が逆戻りしてしまう日もあった。

現実はそんなに前向きな事ばかりじゃなくて

でも、そんな思いも全部ひっくるめて

あの子を『想っている』という事なんだ。と

受け止めた。

 

普段の生活でも

それだけ気持ちが揺さぶられて

落ち着かない日もあったんだから

そりゃあやっと

新しい命を授かる事が出来て

まったく同じような週数で

大きくなっていく過程をみたら

葛藤しない訳ないよな。と納得しました。(笑)

 

 

命日反応

 

色んな思いの中、折り合いをつけて

過ごしていてもどうしても

気持ちが沈んでしまうのが5月。

トモの病気が分かり、それでも

産まれてきてほしいと奔走して

それが叶わなかった。

濃すぎる2週間の詰まった5月は

どうしても『命日反応』を

起こしてしまいます。

 

 

 

 

ある日の夜中。

 

『おめでとう!小さいけど

 無事に産まれましたよ!』と

 

 

私は小さな我が子を抱いている。

一転、長い階段を駆け降りると

 

さっき産んだはずの赤ちゃんは

冷たくなっていて

 

『元気だと思っていたんですが

 残念ですが死産でした』と言われる。

 

夫も坊ちゃんも泣いていて

小さな棺を抱いて車に乗る。

 

『嘘でしょう?また?信じられない!』

 

 

という夢を見て『トモ!!!』と叫んで

飛び起きました。

心臓がバクバクと飛び出しそうで

大きなお腹にある確かな胎動を確かめても

しばらくは何が夢なのか分からないくらい

混乱していました。

 

あまりにリアルな夢に

トモの出産と小さな棺を思い出し

涙が溢れました。

夫が起きて背中をさすって

『大丈夫、大丈夫』と言ってくれましたが

涙は明け方まで止まりませんでした。

 

朝起きた時夫に

『ごめんね』と謝りましたが

『いいよ、そりゃこわいよな』と

深く聞くでもなく一言。

 

 

 

 

命日だけではない想い

 

 

何気ない会話でも

今年のプレゼントは

何が喜ぶだろう?

当日のご飯はなににする?

お花頼んでもいいかな?

後何日でトモの誕生日やね。

 

と夫なりに考えてくれていて

それを言葉にしてくれる事に救われています。

 

命日反応でつらい5月ですが

独りじゃない

辛かっただけの1日でもない。

 

わたしだけじゃなく

夫も

坊ちゃんも

周りの大切な人達も

皆トモのことを想っている。

 

そんなあたたかい思いで

むかえられた1日でした。

 

 

 

 

トモ、3歳おめでとう。

 

おかあさんのお腹にあなたの弟がいるよ。

 

この子はあなたじゃないんだね。

あなたにはもう、二度と会えないんだね。

 

それが寂しいけど

ひとつの気持ちの区切りなんだと思う。

 

でも、何も変わらないよ。

トモを大事に思うこと。

大好きだと思うこと。

 

この気持ちはかけがえの無い

あなた1人に抱いている思いです。

 

忘れないから、どうか忘れないで。

 

 

夏、あなたが産声を上げるはずだった

数日後にこの子は産まれます。

どうか見守って、おかあさんと赤ちゃんに

頑張るパワーをくれたら嬉しいな。

 

 

 

 

 

長く、暗い内容もありましたが

ここまで読んでいただき

ありがとうございました。

ありのままにすべてを受け入れて

毎日を大切に生きていけたらと思います。

 

 

 

f:id:matsunon:20220522191335j:image

 

坊ちゃんと夫と飾り付けをして

トモのバースデーベアとパシャリ🥳

ご飯はお弁当につめてみたんですが

 

『トモも美味しいって

 お空でぜんぶ食べてるわ!』

 

と言ってくれる優しいお兄ちゃんでした☺️

 

長文を読んでいただき

ありがとうございました。

今後ともよろしくお願いします☺️☺️

 

マツノまつの