兼業主婦マツノの日毎夜毎

出産・育児・家事・仕事のドタバタ劇を拙いイラストを中心に綴っております。趣味の写真、観葉植物、切り花、グルメ情報やレシピなど様々なカテゴリーも!

我が家の離婚危機②

 

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前回は中途半端な所で

終わってしまってすみませんでした。

 

前回の投稿は

こちらからご覧いだだけます☺️

 

 

⇩⇩

 

 

 

www.matsunomatsuno.com

 

 

 

 

 

 

 

 

先にイラストをまとめています⇩

 

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先が見えないほどの海は
 

 

先が見えないほど広大な海。

それを眺める私は

先が見えないほど

不安でいっぱいな自分。

 

身なりもテキトーでボロボロ泣いて

周りから見たら不審な私。

 

同じ、"先が見えない"ものなのに

海はこんなに綺麗なんだなぁ。

 

ボロボロな自分と

広大で綺麗な海の対比。

先が見えなくてもこんなに綺麗。

 

そう思った時、

少しだけ心が軽くなりました。

何故だかわかりませんが。

 

 

 

 

一本の電話
 

そう思っていると、

私の電話が鳴りました。

姉からでした。

 

トモの火葬にも付き合ってくれ

その後も私を気にかけてくれていた姉は

私の様子を不審に思い

夜勤明けに電話をくれたそうです。

 

いつもの姉の声を聞くと

ホッとしました。

 

トモやぼっちゃんの母

ヤサさんの妻

いろんな役割を脱ぎ捨てて

 

ひとりの妹として

姉にこの3週間の事を

打ち明けました。

 

 

『頑張りすぎだわ、あなたは。

 もう頑張らんでいいよ、

 生きてさえいればそれでいいよ。』

 

姉の言葉に涙がまた溢れました。

でもこの涙は安心の涙でした。

 

『この3週間どころか、

 トモを妊娠してから今まで、

 いや、あんたはずっと頑張ってきたよ。

 私はちゃんと知ってるから。』

 

『ちょっと自分を休ませてあげて。

 許してあげて。頑張らなくていいよ。』

 

フッと力が抜け、どれだけ今まで

緊張状態だったんだとびっくりしました。

 

 

 

 

 

 

1番に伝えたい人はだれ? 

 

 

 

死産して3週間、

私は夫にあまり

辛い思いを伝えていませんでした。

 

死産後すぐに

仕事復帰しなくてはならない

夫の負担になりたくなかったからです。

だから、自分ではどうしようも

できない現状を話したのは

昨日が初めてでした。

 

そして、この3週間

仏壇に夫が見向きもしなくても

全くトモの話題を出さなくても

お供え物やお花の話をしても上の空でも

『2人で書こう!』と言ってくれた日記に

私だけの字が並んでいても

 

夫もつらいんだ、温度差じゃなくて

悼み方が違うだけだ。

言い聞かせてきた。

 

その話を姉にすると

『このままでは良くないよね。』と。

 

すれ違いのような思いのまま

あなたが今の精神状態で一人で

持ち堪えられないと思う。

私は、もちろんマツの事を

大事に思ってる。

 

でも、貴方の気持ちを

1番理解して欲しい人は誰?

 

 

そう姉に問われた時

 

わたしには夫の顔しか

浮かびませんでした。

 

 

 

 

 

夫婦で分かち合うということ
 

 

悲しみ方や悼み方が違ってもいい。

ただその思いを唯一無二の夫婦である

今まで色んな事を一緒に乗り越えてきた

夫と分かち合いたい。共有したい。

 

私のこの思いもちゃんと知ってほしいし

夫の思いもちゃんと知りたい。

 

 

姉にお礼を言い、

夫に連絡しました。

 

思い詰めて海にまで来てしまったけど

夫婦として大事な話がしたいこと。

 

夫からは

『分かった、今日話そう』

と返事がありました。

 

その返事だけでも嬉しくて

帰りの電車では私の顔は晴れやかでした。

 

 

 

 

 

 

 

地獄のような夜
 

 

 

家に帰ると

私が行った場所が

夫のゆかりの地だった事もあり

どんな電車に乗った、景色の話とか

そんな話を夕食中にしました。

 

いつもはぼっちゃんの寝かしつけを

私がするのですが

『今日は僕が寝かしつけるよ』と

言ってくれたので

『ありがとう、待ってる』と伝え

 

夫が寝室から戻ってくるのを待ちました。

 

 

それから、20.30分…

すっかりぼっちゃんの声も

聞こえなくなり

1時間が経っても夫は

リビングに戻ってきませんでした。

 

寝室をソッと覗くと

いびきをかいて眠っている夫の姿が

目に入りました。

 

今なら次の日に

『きのう話そうって

言ったのにー!』

とか言って話せるんですが

 

あの時は無理でした。

 

 

ヒヤッと心が冷えるのが分かりました。

怒りではありません。

失望でした。

 

死産後からのあまりにも無関心なこと。

そして命までも思い詰めた妻を

目の前にして

 

この人の中では

いびきをかいて

眠れるレベルの話なんだ。

 

妻がどれだけ思い詰めていようが

夫婦で大事な話がしたいと伝えようが

 

『また明日』が当たり前にあると

そう思っている人だ。

 

『今日話そう』という夫からの返信をみて

晴れやかだった心は

粉々に打ち砕かれました。

 

どうして、期待させるの…?

それなら…話そうなんて言わないで…

 

声にならないその言葉は

夫に届くはずもなく

 

私はもしかしたら

起きてくるかも知れない。と 

夫を待ち続けました。

 

途中4時間ほど待った時

夫はトイレに起きてリビングに寄り

私をボーッとみました。

何も言わずに、踵を返し寝室へ。

 

なにも、

なにも言えず

夜が明けるまでぼうっと

ソファーに座っていました。

 

ある事を心に決めました。

 

 

 

 

 

 

決別
 

 

そうして朝になり夫が起きてきました。

夜通し起きて待ち続けていたとは知らず

自分より先に起きただけと

思っているようでした。

 

 

『昨日、夜話そうって言ってくれていたから

 わたし、ずっと待ってたよ。』

 

 

『…えっ?』

 

夫はしまった、というような顔をした後

 

『ごめん、寝てしまって。

 話すということをすっかり忘れてた。』

 

と。

 

 

なんの感情もわきませんでした。

 

『ちょっと距離を置きましょう。

 家を出ます。』

 

淡々とその言葉だけを伝え

ぼっちゃんを連れて荷物を持ちました。

こんな事をしたのは

生まれて初めてでした。

 

 

涙は出ません。

 

 

夜通し待っていたソファーで

決めた思いは揺らぎませんでした。

早朝、待ち続けている間に

荷物もつめておきました。

 

本当はトモも連れて行きたかった。

ぼっちゃんを抱えながら

小さな遺骨を持ち歩く事はできない。

ごめんね…

そう心の中で

トモの仏壇に話しかけながら

 

 

 

ぼっちゃんの手を引いて

家を出ました。自分でもドン引きですが(*_*)

この時はこうするしかありませんでした。

 

 

 

 

夫婦の離婚危機③に続きます。

次で終わりますね。長くてすみません😭💦

 

 

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