兼業主婦マツノの日毎夜毎

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看護師がみるウェイテル効果

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こんにちは、マツノです。

今日は真剣なお話。

誰もが知る、といっても過言ではない

1人の著名人がお亡くなりになりました。

厚生労働省からも報道各社に

過度な報道は控えるように

お達しがありました。

 

それはなぜなのか?

 

その事について私も看護師という立場から

お伝えしたいことがあります。

 

 

 

 

訃報

 

女優の竹内結子さんが

9月27日に逝去されました。

ここにお悔やみ申し上げます。

 

俳優として最前線で活躍されてきた

一般人の記憶にも新すぎる方の

悲しい一報が信じられなくて

何度もニュースを見返しました。

 

印象的な素敵な笑顔で、

演じるお芝居で人々に感動を与えてきた

そんな著名な方の悲しいニュースが

ここ半年続いています。

 

私は仕事柄メンタルに病気を抱えた方と

お話をすることが多いんですが

このようなニュースの後は

決まって【ある現象】に

注意を払わねばなりません。

それがウェイテル効果です。

 

 

●著名人の訃報を何日も引きずってしまう

●直接関わりは無くても、自分の事のように感じてつらくなってしまう

●あんな幸せそうな人が自ら死を選ぶなら

自分も…と考える気持ちがある

●元々メンタルが強くない、希死念慮(消えてしまいたい)と思うような気持ちがある

 

そんな

 

【他者に共感しやすい・影響を受けやすい人】【元々メンタルがつらく、人の死が背中を押す出来事になりそう】

 

そんな方はぜひこの記事を

読んでいただきたいです。

 

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ウェイテル効果

 

先程も書きましたが、こういう時期は

ウェイテル効果が非常に高い割合で

起きやすいです。

 

ウェイテル効果とは、ゲーテの代表作である

(若きウェイテルの悩み)が由来となる

『メディアによって繰り返される

著名人の自殺に関する情報に影響され、

一般人の自殺が引き起こされる事』

いいます。

 

そしてわたしは実際に

完遂までしてしまわなくても

元々自殺願望や希死念慮のあった方が

影響を受けて考えが傾いてしまう事を

この目で多くみてきました。

 

TVやSNSで様々な情報が飛び交い

詳しい情報やその時の状況が

簡単に目に、耳に、

入るようになりました。

 

それを多くの人が目にして

悲しい、つらいそんな哀悼の

気持ちを持たれた事でしょう。

 

もちろんそれが悪いわけではないし

知名度のある著名人が亡くなられた時の

反応としては当たり前のことです。

 

 

 

大事なのは【同一視しないこと】

 

大切なのは自分と著名人の死を

重ねすぎないことです。

 

悲しい、つらい、無念だ

孤独だったのかな?痛かっただろう。

何があったのかな?どうして?

 

色んな【感情】を共感的に寄せても、

それを他人に向けている感情だと

割り切れるかです。

 

これは他人に対する感情で

自分に当て嵌めてはいけない。

共感しやすい人はその自覚を持ってください。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが

 

ウェイテル効果に引きずられる人は

本当に多いです。

 

いつの間にか、

自分の弱っている部分と共鳴して

思わぬ方向に向かってしまう。

 

ただの共感が、行動に変わるのです。

それがウェイテル効果。こわいんです。

 

 

だから、悲しすぎる訃報にも

自分と著名人との線引きは明確にして

その人を悼んでください。

 

 

 

 

憶測は一先ず置いて。

 

 

 

そしてもうひとつ。

死を選んだ憶測も控える方が賢明です。

 

産後鬱で思い詰めていたんじゃないか?

芸能界という場所が

彼女を追い詰めたんじゃないか?

そもそも彼女自身が

ウェイテル効果の影響を

受けたのではないか?とか

 

まーーーーーあ様々な憶測が

飛んでいますね。

 

まだ産後間もなかったこともあり

産後鬱の議論が

加熱している部分もありますが

まだ憶測に過ぎませんよね。

 

 

死人に口なしです。

産後鬱が辛い事は

私自身医療者としても母としても

子どもを亡くし、

実際に体験した者からも

間違いないと言えます。辛いです。

実際に産後女性の

死亡原因の第一位は自殺です。

 

しかし、

他人がむやみにそうと決めつけて

【産後鬱で命を絶った人】

代表格かのように彼女を語る事は

少し腑に落ちません。

それを憶測だけで哀れんで、

彼女の想いがさも分かるかのように

語るのは違うと思うのです。

 

 

真相も、

思いも、

辛さも

そして死さえも

ただ1人のものです。

本人だけのものなんです。

 

赤の他人である私たちが

とやかく言えることでは

ないと思うのです。

 

この思いは個人的な見解で

看護師云々は関係ありませんので

あしからず。

 

 

とにかく1人でもこれ以上

悲しい思いをする人が

増えませんように。

 

上手く言えませんが、

1人でも良いので

この思いが伝わっていることを

願っています。

 

 

 

最後までご覧いただき

ありがとうございましたm(__)m

 

 

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